はじめに
私はITエンジニアとして約20年働いてきました。30代まではがむしゃらに仕事に打ち込み、目の前のプロジェクトを成功させることに全力を注いでいました。しかし40代に入り、ふと「このままで本当にいいのか?」と疑問を抱くことが増えました。
実際に40歳を超えたとき、今後のキャリアについて深く悩み、その後に転職することになりました。その結果、転職して良かったと思えています。その経験から学んだ、「このままでいいのか?」と迷ったときの私なりの考え方、転職の判断基準をご紹介します。
判断基準①:成長しているか?
40代になっても「成長」は重要な指標です。20年近くエンジニアとして働いていると、どうしてもマンネリ化が起きてきます。同じ技術、同じ課題、同じメンバーと働くことで、自分自身が本当に成長しているのか疑問を感じ始めました。
特に40代になると、自分のやりたい仕事よりもチームの売り上げを上げるための営業活動や、メンバーの育成を優先しなければならなくなります。そのため、自己研鑽のための時間が取れなくなっていきます。また、何年も同じようなプロジェクトに携わっている内に、新しい技術や手法に挑戦する自信がなくなっていきました。
このような状況に陥ったとき、「このままでいいのか?」と思うようになりました。そして、転職をして環境を変えるということが、自分自身にとって必要なことであると感じました。
判断基準②:仕事にやりがいを感じているか?
どんな仕事も最初は新鮮で、やりがいを感じやすいものです。しかし長年同じことを繰り返していると、その気持ちは薄れていきます。私も約20年というキャリアの中で何度もそう感じました。
そんなとき私は、日々の業務を「惰性でこなしていないか?」と自問します。もし答えが「はい」ならば、今の仕事のやり方や環境を変えてみてはいかがでしょうか。新しいプロジェクトに手を挙げる、社内で異動を申し出る、転職活動を始めるなど、具体的なアクションにつなげることが大切です。
私自身、転職をすることで新しい環境に飛び込みました。結果として、自分の仕事への意欲や満足度が大きく改善し、会社が変わったことで業界に対する視野も広がったように思います。
判断基準③:健康と生活のバランスは取れているか?
40代になると健康と仕事のバランスも判断基準として重要です。私は前職で残業が当たり前の環境の中、何度も無理をして体調を崩したり、メンタルが落ち込んだ経験があります。年々落ちていく自身の体力と、家族との時間を大切にしたいという理由から、「働き方を整えること」を目的とした転職活動を行いました。結果的に無理のない稼働時間で働ける職場への転職に成功することができました。
判断基準④:5年後の自分を想像できるか?
40代でキャリアを考える際は、「5年後に自分がどうなっていたいか?」という視点が重要です。私は漠然とでも未来の自分をイメージできないとき、現状を変えるタイミングだと判断しています。
私自身、今の延長線上に理想的な未来が見えなかったため、転職することを決めました。結果として、理想とする自分の働き方に近づくことができたと感じています。

最後に
40代エンジニアが「このままでいいのか?」と迷ったときの判断基準は、成長、やりがい、健康、そして未来の自分の姿です。私も実際に迷い悩みましたが、この基準で冷静に自問することで、後悔しない選択をすることができました。
過去の私と同じように、今後のキャリアに迷いを感じている40代エンジニアの方にとって、この記事が少しでも参考になれば幸いです。