30代で転職なんて遅すぎる。まして40代なんて、そう思ってずっと動けずにいた私。
けれど、実際に転職してみて感じたのは、「迷っているなら、まず動いたほうがいい」ということでした。
もちろん転職が正解とは限りません。ですが、40代だからこそ転職活動から得られる“気づき”や“選択肢”があると実感しています。今回は、実際に私が行動して学んだ「40代でも迷ったら転職活動すべきと思う3つの理由」を、リアルな視点でお伝えします。
1. 売り手市場がいつ終わるかわからない
2025年現在、IT業界をはじめとした多くの分野で人手不足が続いており、転職希望者にとっては「売り手市場」が続いています。
私自身もエージェントから多くの求人を紹介してもらい、「40代でもここまで求人があるのか」と驚いたほどです。
しかし、これは永遠に続くものではありません。
景気の変動、AIの進化、企業の合理化、採用方針の変更…。様々な要因で、一気に「買い手市場」になる可能性もあります。
後になって、「あの時動き出していれば」と後悔しないことが大事です。
2. 今の会社の“良い面”が見えることもある
転職活動というと、「辞めるための活動」と捉えられがちですが、実は違います。
私の場合、転職活動を通じてさまざまな企業の方針、制度、カルチャー、働き方を知るうちに、「今の会社の良いところ」に気づく場面も多くありました。
たとえば、
- 給与は他の会社と比べても貰えている方だと感じた
- 平均残業時間で見ると、現在の会社よりも多い会社がある
- 上司との関係性が比較的良い方だった…など
自分の会社の“不満”ばかりが目についていたのですが、外の世界を知ることで逆に「今の会社にもこんなメリットがあったのか」という気づきが得られました。
つまり、転職活動は「辞める・辞めない」の二択ではなく、現在の会社を見つめ直す機会と思っています。
3. 遅くなればなるほど、転職の恩恵を受ける期間が短くなる
転職して得られるものは何でしょうか?
- 年収アップ
- 働きやすい環境
- スキルアップできる仕事
- ライフワークバランスの向上 など
こうした「転職によって得られる恩恵」は、早く転職すればするほど長く享受できるものです。
私も、40代前半で転職に成功しましたが、65歳まで働くと想定すると約20年、恩恵を受けられます。
50代での転職となると、求人の選択肢は限られるでしょうし、成功したとしてもその恩恵を受けられるのは10年~15年となり、40代で転職した場合の約半分の期間となります。これが「いずれ動くなら、早い方がいい」と思う理由です。
おわりに:迷ったら、まず「情報を取りに行く」ことから始めよう
40代の転職は、一歩踏み出してしまえば難しいことはありません。踏み出す前が最もエネルギーを必要とします。まずは小さな一歩を踏み出してみましょう。
- 今の市場価値を把握する
- 他社と比較して今の会社を客観視する
- 将来の選択肢を増やしておく
これらはすべて、転職活動を通じて得られる“副産物”です。
「今の会社に不満はないけど、このままでいいのか不安」という方も、とにかく一歩動いてみることをおすすめします。
私自身、その一歩を踏み出したことで、以前とは違った人生、生活ができていると思えるようになりました。
迷ったら、転職活動してみる。
その行動が、あなたのキャリアの可能性を広げてくれるかもしれません。